It is 形容詞 that... 型の危険「彼はその問題を解く必要がある。」 という文を英語にするとき、 おなじみ 「It is 形容詞 for 人 to do 」 のパターンを使って、 It is necessary for him to solve the problem. と言ってOKです。 そして、その書き換えバージョンとして、今度は 「It is 形容詞 that... 」のパターンを使って、 It is necessary that he solves the problem. と書くこともできます。 ただその場合、he does の部分を、 he should do にするのか、he do にするのか、 というわずらわしい問題がつきまとってしまいますが・・・ 結論としては、necessaryの場合、 少なくとも文法的には、どれもOKといえるようです。 しかしほかの形容詞の場合には、 またそれぞれ事情がちがってきます・・・ わずらわしいことこの上ないです。 なので、英作文を書くときには、 少なくとも私は受験生時代、 「It is 形容詞 for 人 to do 」 のパターンの方を優先的に使っていました。 そして今でもそうです。 「It is 形容詞 that... 」 のパターンを使うのは、 「It is 形容詞 for 人 to do 」 が使えない形容詞の場合だけにしていました。 こういう方針でいたほうが いいんじゃないかと思うんですよね。 なぜなら、けっこう以下のような 英文を書いちゃう人がいるからです。 It is easy that he solves the problem. 彼にとっては、その問題を解くことは簡単だ この文はダメです。まちがっています。 つまり、 どんな形容詞でも「It is 形容詞 that... 」 って書いていいわけじゃない! ということです。乱用は絶対禁止です。 easy という形容詞は、 「It is 形容詞 that... 」になれません。 そう決まってるんです。 じゃあどうするか? easy の場合、「It is 形容詞 for 人 to do 」の 方は取ることができます。そう決まってるんです。 だから、 It is easy for him to solve the problem. と書けばいいです。 このように、英語はいちいちいろいろ 決まってるんです。 ときにうざったくなるくらい、 いろいろ決まってます。 そのうざったさは、受験生の想像を 超えている場合がしばしばあります。 なので、自分で勝手に 「これは言えるに違いない」 と思って書くのは、 ギャンブルでしかありません。 本当に英作文で高得点を狙いたい人は、 試験においては、 「絶対に正しくて確実な表現パターンを 謙虚にひとつひとつ暗記しておき、 なるべくそれを用いるようにする。 自分オリジナルの勝手な表現を 用いるのはただの危険な賭けでしかないので、 それはあくまで最終手段とする」 という方針で行くべきです! 潮田耕一 英作文ブログ記事に戻る
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