過去完了の誤解を防ごう
「彼は日本に9年間住んでいる」という文は、
たとえば現在完了形を使って、
He has lived in Japan for nine years.
のように書くことができますよね。
では、
「彼女はアメリカに9年住んでた」
というふうに、過去の話になった場合どうしましょう?
そんな日本語を英語にするとき、
必ず「過去完了」で書きたがる人がいます。
たとえば、
She had lived in Japan for nine years.
というふうにです。
しかし、これはまちがっています。
正しくは、もっとシンプルに考えて、
She lived in America for nine years.
です。
今から見て、過去に住んでいた、と言えば
いいだけのときは、単純に過去形を使います。
では、どんなときに過去完了形を使うのか?
それは、過去から見てさらにそれよりも過去のことを
言いたいときだけです。
わかりやすいように例を挙げてみます。
「彼女は英語をとても上手に話した。彼女はアメリカに9年住んだことがあった。」
こんな文を英語にするとき、まず最初の文は、
She spoke English very well.
のように書くことができますよね。
で、その後の「彼女はアメリカに9年住んだことがあった。」
ですけど、これは、英語を話した(spoke した)ときよりももっと
過去の話ですよね?
つまり、spoke したという過去の時点よりももっと前に、
9年アメリカに住んでいた、わけです。
過去のある時点よりももっと前の過去を表したいときだけ、
過去完了を使います。
ですから、
「彼女はアメリカに9年住んだことがあった。」は、
She had lived in America for nine years.
のように書くことができます。
というわけで、
「彼女は英語をとても上手に話した。彼女はアメリカに9年住んだことがあった。」
の全部を英語にすると、それらを合体させて、
She spoke English very well. She had lived in America for nine years.
となります。
このことは、実は私自身、高校生の間ずっと誤解していました・・・
ずっとです。おそろしいことです(笑)
潮田耕一
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